【脳梗塞】
脳梗塞 症例

脳組織が虚血性病変により非可逆的な壊死に陥っている状態を一般に脳梗塞もしくは脳軟化といい、原因として脳血栓、脳梗塞があげられる。

脳梗塞:脳を還流する動脈に動脈軟化性病変が進行して血管狭窄がおこり、血栓形成を伴って血管閉鎖をきたしたものを言います。

脳軟化:心臓疾患に起因する心臓の壁在血栓や大動脈、頚部動脈のアテローム病変に加わった血栓が剥離して脳に運ばれ、脳動脈を栓塞しておこります。

症 状:
閉塞血管の種類によってそれぞれ還流域に相応した特徴ある神経症状が出現する。ただし症状の軽重、経過などは必ずしも画一的ではなく、同一血管の閉塞でも血管病変のおこりかた部位、副行路の発達の有無、血管のVariationなどにより梗塞性病変の成立ちには多くの不一致がみられる。

発症の様式:
    卒中型・亜急性進行型・一過性反復型などがある。卒中型は意識障害・片麻痺・視力障害・失語症
などで発症し、重篤な場合が多い

    中大脳動脈閉鎖症は、脳梗塞のうちもっとも頻度が高く、主幹部・皮質枝・穿通枝の閉塞に分けられる。

****主幹部閉塞では意識障害・片麻痺・皮質性知覚障害・半盲・また優位半球の障害では失語症、ゲル
****ストマン症候群、劣位半球では失行・失認などがみられる。

前大脳動脈閉塞:
    上肢より下肢につよい麻痺・知覚障害・精神障害・前頭葉性失調・紛屎尿失禁などをきたす。

後大脳動脈閉塞:同名半盲・失読症・視覚失認・視床症候群などがみられる。

******************秋田県立脳血管研究センター 名誉所長 沓沢 尚