【くも膜下出血】

正常
くも膜下出血による出血斑矢印
CT(コンピューター断層撮影)は、身体を輪切りにして内部の様子を観察できる検査法です
脳のCT検査の場合、梗塞(血管が詰まって脳が死んでしまうこと)の場合には黒く、また出
血の場合には白く写ります。

くも膜下出血(殆どの場合は脳の動脈に発生したこぶ脳動脈瘤が破裂したもの)は、何の前触れ
もなく、突然ハンマーで殴られたような強烈な頭痛で発症する病気です。正常な社会復帰できる
のは、10人のうち2〜3人という重大な結果をもたらします

他の病気のように、悪寒があるとか、痛いといった前触れもないところから“無言の殺し屋”と
も言われています。一般に、中年以降の成人の100人に1人は、脳動脈瘤を持っていると考えら
れています。そして毎年このうち1人ないし2人がくも膜下出血を発症すると考えられており、

特に親兄弟にクモ膜下出血で倒れた人がいる場合は、より危険度が高いとされています。
従来、脳動脈瘤は破れるまで症状がでないため予防が難しかったのですが、最近はMRI(磁気
共鳴式断層撮影)装置を使って、全く痛みや危険なしに脳血管を観察することが出来るようにな

りました。これにより破れる前の脳動脈瘤を見つけだし、予防手術を行うことによって、将来ク
モ膜下出血を起こす危険性を回避することが出来るようになりました。


*******************************日立総合病院 脳神経外科 辻 理